辛うじて生き抜いても

実話から考える、女性の貞操観とは何を意味するのか

抜け出せれば幸せなのか

マグダレン洗濯所の真実、アイルランドとしては認めるものの謝罪は示す必要はないと首相が語っている辺り、やはり教会が背後で手を回している可能性は無きにしも非ずでしょう。これらの事実が漏れて一番困るのは他でもない、キリスト教カトリック教派であるからだ。今でこそ政教分離が唱えられる時代となっていますが、中には宗教あってこその政治だと考えている国がいまだ存在してもなんらおかしくありません。それこそマグダレン洗濯所が否定される所以もないと語る人もいるでしょう。それはあなたを抱きしめる日まで、という作品にてシスター・ヒルデガードの態度を見れば分かるはずだ。

間違ったことはしていない、果たしてそう政府や教会は言い逃れできるのだろうか。それが出来ない事実があるからこそ、問題視する人がいる。実際、マグダレン洗濯所をなんとか抜け出せた人がいた、しかし彼女はそれまでまともに外での生活をしたことがなく、人として生きることすら困難なほど生活能力が皆無だった人も実際にいるのです。

マグダレンの祈りにて見せつけられた修道院での日々、だが劇中で語られていたよりももっと残酷で、おぞましい真実があった。

幼き少女が何をしたのか

マグダレン洗濯所の中に入れられるのは何もきちんと生活できる少女ばかりではない、中にはまだ喋ることすらまともに出来ない少女ですら収容されてしまうケースがあったのです。その少女が洗濯所に入れられたのは若干2歳4ヶ月、1人で何もすることが出来ない年齢だった。こんな少女ですらふしだらだと認定していたので、当時のカトリック、アイルランドで行われていた事のおぞましさが分かるはずだ。

2歳で入った彼女はその後施設での生活を余儀なくされます、5歳頃には他の少女たちとともに実に70人分の朝食を作らされていたというのです。こんな子供が朝早くから大量の食事を作らなければいけないというのだから信じられない、しかしもっとありえない現実があった。それはこの少女が施設内で人として営むための行動を誰にも教わっていなかったのです。具体的にいうと、

  • トイレをすることが出来ない
  • 出身はおろか、誕生日すらわからない
  • お金の使い方を知らない
  • 何一つ経験しないまま、子供を出産した

このように、生きていれば必ず誰もが覚えるはずの当たり前のことを誰にも教わらないまま大人になっていったのだ。

そんな彼女が施設からまともに出られたのは、その亡骸が棺に入れられて初めてだったという。また彼女は修道院において名前ではなく、『マグダレン322番』と番号で名指しされていたという。

2世紀にも及ぶ裏の歴史

マグダレン洗濯所は語られているだけでも、実に2世紀に渡って利用され続けていたと言われています。そうした中でどれほどの女性たちが同門をくぐり抜け、人としての時間から剥奪されて奴隷のような生活に陥れられていったのか、皆目検討もつきません。現代にて明るみになったこうした事実でも、閉鎖された施設から発見された遺体の数は歴史としてみれば、ほんのごく一部に過ぎないのです。

これが本当に赦しのカトリックなどと呼ぶべきものなのでしょうか、ヨーロッパの片田舎で行われていたそれらは、誰に悟られること無く、当然のように執行されていた。

国と教会、双方が密に関係していただけに他国ですら感づかれないよう仕組んでいたことは明白でしょう。だがこれら一連の出来事は、キリスト教全体で秘匿事項とされていた可能性も否定できません。有望な未来があったはずの少女たちの末路、その生涯を暗く閉ざされた閉鎖的な世界でシスターたちによる虐待と差別によって幕を閉じたなど、悲しすぎる。

下手をすれば発見されなかった

マグダレン洗濯所の真実、2世紀近く判明しなかったが、下手をすれば今現在も事実が露見しない可能性はあったのです。それもそのはず、閉鎖された教会管理の施設を引き取った業者がたまたま地面を掘り起こしてみると、死体が山ほど出てきたことで明らかになった。教会を有名無実として絶対的信用を得ていたことで、疑う余地すらなかったのです。だからこそ世界中でこれらの話題が飛び火することとなり、アイルランド政府と教会が矢面に立たされるも否定し続けたのは、発覚するはずがないと高をくくっていたからに違いない。

同情を示すだけに留まり、また教会からも声明が出てこない事実を見るに、既に癒着していたことを証明している。これが憧れていたカトリックなのか、愕然とする人は多いはずだ。

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